こころってなんだろう

こころってなんだろう (講談社の創作絵本)

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定義の難しい「こころ」について、平易な言葉とかわいらしくかつ的確なイラストで解き明かされている。腑に落ちるところがいくつもあった。

こころの存在は、赤ちゃんの頃はわからなかったけれど、少しずつ自我が作られて、

自分にしかわからないヒミツをもつようになる
わたしだけにしかわからないわたしの世界ができる

そして、

こころはコトバときおくのひきだしとで、できてる
これはだれでも同じだよ

コトバの力ってすごい
あんしんできるあたたかい毛布にもなるし
あいてをきずつけるナイフにもなる
どんなふうにコトバを使うかは自分しだい

「きおくのひきだし」はこころがうまれたときに同時にできます
ひきだしには自分がけいけんしたことがはいっています
たとえばしっぱいしそうなとき
ひきだしをあけてかくにんすることで以前よりうまくできるようになります
いろんなひきだしがふえると
こころはふくざつなことをあつかえるようになります

大人(私)は…
ひきだしに、山ほどのネガティブな経験があるはずなのに、奥にしまい込み過ぎたり、ぐちゃぐちゃに詰め込んで何が何だかわからないまま腐らせて「つらいだけのもの」「見たくないもの」に化してしまったり、何かを被せて見えなくしてしまったり、忘れてしまっていたりして…結局同じ失敗を繰り返すなあ、と思った。

ひきだし自体にガタがきていてとっさに開かなかったり!頭がまわらなくてひきだしに思い至らなかったり!(涙)

とはいえ、ひきだし…まあまあうまく機能するものも、多少はあるかも(亀の甲より…)。